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2014 AVEC detail

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オブセオルタナティブ 2014 AVEC
松本直樹・吉村正美
2014 11月11日(火) – 11月19日(水)
開館時間 10:00-4:00
於 : おぶせミュージアム・中島千波館 併設 木造館

2014 11月16日(日曜日)午後2時~
シンポジウム「修復 ̶藝術の場所と技法の互恵̶」
進行:松本直樹(マツシロオルタナティブから継続)
パネリスト(敬称略):吉村正美・結城愛・ごとうなみ・桐原由江・梅田明雄・モリヤコージ・安達浩平・納和也・松田朕佳・町田哲也
2014 11月16日(日曜日)午後4時~
オープニングケータリングパーティー
安達浩平氏主催 ロジェ・ア・ターブルによる料理とフラットバーによるソフトドリンク(時価有料)
会費一人¥1,000

 場所の重量は途切れない動きの繰り返しであります。誰かがぱっとそこを通り過ぎてもそんな事が解る訳もありません。二回目という事はとても重要な事であるのと同時にどうでも良い事でもあります。きっと誰かが見ていてくれるはずと祈りながら見渡すと薄い紙のように場所の重量が見えます。場所の重量を怯えながら薄い紙で増してゆくのです。一回目は何も見えません。二回目はどうでしょうか?同じく何も見えない、何も変わらないのかもしれません。見える事は実は虚像であって何にもない場所が変わらないで息を潜めているのでしょうか?それを知覚するには時の過ぎるのが早すぎて判りません。場所の重量を誰かと共有する事はとても困難な事であります。もしかしたらそんな可能性はないのかもしれません。人間が生きてゆくそのままの姿など誰にも見えないのです。ただ人の世で人と場所について私は繰り返して見続けております。等価性のない人間。全てを受け入れて受け入れて受け入れて。

納和也 (コーディネイト・アートディレクター)


 おぶせミュージアム・中島千波館併設木造館に於いて場所を美術家が探求検証するオブセオルタナティブを、インスタレーションで展開する美儒家 松本直樹(1983~)、銅版画と絵画を併行制作している画家 吉村正美 (1973~)両氏によって今年も開催します。場所の解釈を作家たちが試行するトポスプロジェクトとして発想され、美術の社会的互恵性と機能を試行構築継続する企画展となります。

 松本直樹は、キッチュでチープなおもちゃや人形など大量生産されたガラクタを素材として、乱暴に散乱させるインスタレーションを反美的に行いながら、オブジェクトの意味や機能を放棄する仕草で破壊し、自らと他者の隙間に等間隔な斥力を発芽させるかの固有な事象として再構築し、批判的に「終焉」への修復のアプローチをみえるカタチにしようとする美術家です。

 吉村正美は、絵描きの指先の「切断」という儀礼的な銅版画の手法に馴染んだ銅版画家ですが、2013年度シェル美術賞受賞などの契機を経て、ダイレクトにカラダの痕跡が定着する絵画制作を再開しており、物質的唯物的な関心と現れの状況への定着を、今回はインスタレーションにて試みることになります。

計画者 / 町田哲也 (トポス統括・藝術と思想)


artist
松本直樹 Naoki Matsumoto
吉村正美 Masami Yoshimura
opening catering
安達浩平 Kohei ADACHI (Roger a table)
art director
納和也 Kazuya OSAME / 場映活系
support
UAO / 梅田版画工房 Akio Umeda
モリヤコージ / FLATFILE
Obuse MUSEUM
TOPOS
concept
町田哲也 Tetsua Machida